2009年11月01日

イランの危険な賭け

イランが危険な賭けに出ている
つい先日、初めてイラン高官とクリントン国務次官の間で
イランの核問題についての協議がもたれた
核問題での米・イラン間での高官レベルでの協議は
初めてである
これも、オバマ政権になって、
アメリカが方針を変えたことと
イランが、変化を嗅ぎ取って応じたことで実現したといえよう



しかし、これで、イランの核問題に大きな前進がみられると期待したむきには
大きな失望が待っていた
約2週間前、アメリカ、ロシア、フランス、イランの間で
低濃縮ウランの取り扱いについての合意について
先週木曜日、イランは重要な点について
変更を申し立ててきたのだ

この合意は、核兵器に転用されかねない低濃縮ウランについて
その3分の2を、ロシア、フランスに年内に移して
ロシア、フランスが医療用に濃縮してイランにもどす
つまり、3分の2については核兵器転用を不可能にさせるというものだった

これは、イランにとって大きな意味をもつ
3分の2の低濃縮ウランを医療用に転用されるということは
核兵器を持つというイランの目的を徹底的に潰すことになる
果たして、イランがおとなしくこの合意に従うか
世界中が見守っていたが、
やはり、イランは異議申し立てをしてきた

イランは、低濃縮ウランをフランス、ロシアに移す「前に」
同量の医療用の低濃縮ウランをフランス、ロシアから受け取ることでなければ
応じられないといってきたのだ
これを受け入れると、
少なくとも低濃縮ウランをイランが移転するのは2010年になる

このイランの異議申し立てについて
西欧各国は、到底受け入れ難いと早くも反発している

2週間前の合意は、早くも暗礁に乗り上げている

イランの目論見は明らかだ
明らかにアメリカの対話路線、オバマ友愛外交をみて
これを弱腰、組し易しとみて
さっそくだだをこねてきたのだ
これに対して、アメリカはどういう対応にでるか
オバマ政権があくまでも対話重視の路線でいけば
イランは一切妥協してこないだろう
ただ、今回、ロシアがイランの低濃縮ウランの転用について
アメリカ、フランスと足並みを揃えてきたのは大きい
以前から、イランと利害関係が深いロシア、フランスが
ある程度の脅しをかければ
イランの面子を保つ形での決着は可能かもしれない

しかし、話し合いが長引くかこう着状態になれば
イスラエルの動きが気になってくる
イスラエルは未だに、イランの核武装を極度に危惧している
しかも、政権は保守派のネタニヤフ政権だ
軍事的に全て破壊するのは無理という意見が大勢だが
それでも、イスラエルがイランの核施設を急襲する可能性は否定できない

イスラエルの動向を配慮しつつ
なんとかイランの都合のいい異議申し立てを抑える形での
合意の成立を期待したい
この合意ができれば、イランの核問題について
大きな前進になる
それを知っているからこそ、
イランは、今になって異議申し立てをしているのだが
これを許すことは、イランの核武装への道を開きかねない
交渉の行方を慎重にみまもっていきたい





dream3434 at 18:17│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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更新日時:2009/11/22




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