2009年08月09日

イランの内政動乱

イランの内政から当分目を放すことが出来ない情勢だ

イラン大統領選挙後、アフマディネジャド候補の当選に対し
反対派が選挙不正の抗議の声を上げ
反対派の大規模なデモ、抗議行動が起こったことは
以前にも書いたが、既に死者20名、負傷者数百名に上っている
治安部隊による強引な武力制圧で
物理的な抗議行動は陰を潜めているが
反対派の不満は鬱積し、国内の分裂は修復されていない



そこに、アフマディネジャド大統領のやり方に対して
支持派からも抗議の声が出てきた

まず、最高指導者のハタミ師だ
ハタミ師は、常に強硬派のアフマディネジャド大統領に対し
保守穏健派のラフサンジャニ師を重用して
バランスをとってきた
そのハタミ師が、いまのようなやり方を続けていれば
2期目4年を全うすることは出来ないぞと警告してきたのだ
これは、アフマディネジャド大統領にとっては大打撃である
しかも、アフマディネジャド大統領が自分の右腕として任命した
NO2を退けているのだ
ハタミ師が、アフマディネジャド大統領のとっている強攻策に対して
いかに不快感と不安感をもっているかが
如実にあらわれているといえよう

しかも、アフマディネジャド大統領の支持基盤である
イスラム原理主義派も見切りをつけはじめている
原理主義派の機関紙は
我々は、個人を支持したのではなく、イスラム原理主義をまっとうすることを
あくまで求めているのだ
と、エディトリアルに載せた
アフマディネジャドでなくてもかまわない
国内分裂でこれ以上動乱をよぶような彼より
別の候補だっていいというわけだ

アフマディネジャド大統領にとっては
いきなり、頼っていた壁が崩れてしまったようなものだ

そこでアフマディネジャド大統領は
就任演説で国民の融和を説いたが
実際にとった行動は、全く逆だった

イランの裁判所は、フランス人の女性、英国とフランスの大使館に勤めている二人のイラン人女性、さらに十数名を
スパイ行為とイランの体制打倒を共謀したとして起訴したのだ

アフマディネジャド大統領は
大統領戦後の反対派の抗議行動に対し
西欧特にアメリカと英国が援助していると批判してきた
とくにアメリカと英国は反対派に資金援助しているとも非難している
つまり、反対派はアメリカ、英国の傀儡だといいたいわけだ

そこにこのスパイ容疑の逮捕
しかもフランス国籍の女性まで含めての逮捕である
反対派との融和どころではない
反対派への戦線布告というか
これ以上逆らうと、アメリカの手先とレッテルをはって反体制派にするぞという脅しである

最高指導者ハタミ師がこの逮捕劇をどうみているか知りたいところだ
国内が動揺しているときは国外に敵を見つけろというのが鉄則だが
今回はそううまくいくとは思えない

いまのところ反対派は沈黙を守っているが
(へたに口を出せば不利になるということを解っているからだろうが)
このままアフマディネジャド大統領を増長させるかどうか疑問である

当分の間、イランの国内情勢からは目が離せないようだ




dream3434 at 14:15│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

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更新日時:2009/11/22




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